普段、テレビをあまり観ない私ですが、今日は小保方晴子さんの会見を観ながら、お仕事してます。

ふむふむ。一度でも論文というものを書いた経験のある人なら、「コピペ禁止!」とか引用の際の流儀みたいなこと、けっこうしつこく習うので、私みたいな一般人でも常識としては理解できると思うんですね。
そういう意味で、小保方さんの「切り貼り」ってのは、確かにマズかったんだとは思うんです。
だから彼女は、そこの部分をこうして一人で公の場に出て来て、深々と頭を下げて、謝罪してるわけですよね。

で?

あんまりにも、しつこくないっすか???
もう、十分じゃないですか!

さんざん「リケジョ」とか、勝手にもて囃しといて、ちょっと失敗が見つかると、ここまで追い詰めるって、私には異常な光景に写ります。
そもそも、マスコミに正義があるとは到底思えませんし、一人の女性社員のミスを庇うこともしないどころか、全てを彼女一人の責任にして、知らんぷりを決め込もうって感じの彼女の上司達の態度にも辟易します。

これって「彼女」だからですよね。
もしもこれが「彼」だったらここまでの騒ぎにはなっていない様に私には思えてなりません。

私も、年に何度か様々な学会に参加させていただく機会があるのですが、はっきり言って時代錯誤も甚だしい「男社会」です!
年老いた、いわゆる「先生」と呼ばれるおじいさん達が、とっても幅を利かせ、反っくり返っていたりします。
「そんな男に人のこころが扱えるのか?」と怒りに震えることもシバシバ。
心理の世界ですらこれですから、科学の世界がいかに「男上位」かってことなんて安易に想像つきます。
こんなこと、いつまで続くんでしょう。一体いつまで続けていくつもりなんでしょうね?

先進諸国が「男女平等」というシステムに転換して久しい「はず」ですが、日本の現状はどうでしょう?
この国は「男尊女卑」がいまだに残り、「男性上位」の考えは脈々と続いている、れっきとした「男社会」です。これは、我が国の政治家の男女比を見ても一目瞭然ですね。
ところが現実に「男女不平等」だと実感している人は少ない様です。男性ばかりか女性もです!残念なことです。
こんな社会が、そして私たち一人一人の無関心が、今回の「小保方さん吊るし上げ事件」を生んでるんじゃないでしょうか。

私は、小保方さんを特別に擁護するつもりはありませんし、彼女のしたことが正しいかどうかをここで言及するつもりは全くありません。
ただ、この国の在り方が、ここまで一人の女性から奪い、傷つけ、晒し者にしてしまう残酷さを見過ごしたくはありません。
小保方さんは今回のことを「とかげのシッポ切り」と表現されていましたが、私は現代の「魔女狩り」だと認識しています。

だから「ゼロからのスタートというよりも、マイナス100からのつもりで」と語った彼女の今後に、期待というより、むしろ「希」を託さずにはいられません。

人生、マイナスあってこそのプラスだから。

カウンセリングルームQueensberry
代表カウンセラー 高木繭子

クイーンズベリーは、女性のためのカウンセリングルーム。名古屋のセントラルパークのすぐお隣にあります。
学校、職場での人間関係、セクハラ、パワハラなど、女性カウンセラーが一緒に解決法を探していきます。

Pocket